A-A’ 萩尾望都 2023.09.20 惑星開発プロジェクトにやってきたアディは事故死した本体にかわり配属されたクローンだった…!宇宙を舞台に、変異種ゆえの悲哀と愛を描いた表題作はじめ「X+Y」「4/4カトルカース」の連作を含む全6編。 レビューを見る 購入・お申し込みはこちら
A-A’ (小学館文庫 はA 25) ・・・・・・・・・・・・アディ・・・・・・・・・・・・白い大地にのまれた赤いたてがみオレの愛するアディはムンゼルの大地の下に深くうずもれてしまったのにどうしてクローンを同一視できるのだ
A-A’ (小学館文庫 はA 25) 萩尾望都『A-A’』読んだ。 読み終わりたくなかった。 SF多めの作品集。 “一角獣種”に関する物語が3作品収録。 (表題作A-A’と、その続編4/4と、X+Y) あと「ユニコーンの夢」と、「6月の声」、「きみは美しい瞳」。 私が古本屋で手に入れたこれ、想定ってかカバーが違うんだよな。通常と。 ----------------------------------- 一角獣種という神秘的な種族を描いてるが、物語の中ではアクセント的な役割。この必要だけど重要かといわれると難しいバランスを保てるのスゴイと思う。 ----------------------------------- 一番好きなのは「きみは美しい瞳」。夢鳥というキャラクターを通して、主人公等の想いが描かれ、自分の心と向き合ったり自分に絶望したりする。主人公のハプトが攻撃的なのは、傷つきやすいからなのだなと。整合性。 そして美しいものは更に遠く、この物語のラストに相応しい。これしかないと思える。
A-A’ (小学館文庫 はA 25) 読んだのはこの文庫ではなく古い作品集の17巻なので、収録が少し異なる。 「A-A’」「4/4カトルカース」「X+Y」の一角獣種もののみ 久々に読み返してみた。深い。 「A-A’」は内容的には望都先生が何度か書いているテーマな感じで、心惹かれます。短いのに静かに深い。 が、この1981年の漫画を今読むと、クローンって方が気になる。 遺伝子・記憶を登録して、3年後に死亡すると直ぐに登録当時の年齢のクローンが現れる。 3年で16歳まで成長させれるっていうのがすごい。その後普通に成長できるんだろうし、オリジナルがいないのだから、オリジナルとして暮らせるんだろうし、、、、でも、なんつーか、う~ん、、、そこに引っかかって。いいとか悪いとかではなく、何と言うか、脳内会議が止まらない。 ま、主人公たちが陥るとまどいと同じだ。うん、実に深い!さすが望都先生! だからか、クローンの現れない同時収録の2作品の方が好きかも。 モリもトリルもタクトも可愛い。 トリルはまぁ、、、でも、同時収録してくれて救われる。 (自)
A-A’ (小学館文庫 はA 25) キューンって、すっごく切ない気持ちになった。ポーとかトーマの切なさとはまた違うくて…。作中に出てくる特殊な種族について文章で説明があるだけでなく、赤いたてがみをチャームポイントにすることで、孤独で危うくて情熱的なキャラを前面に押し出している。こんなに上手に読者に自分の持っているキャラコンセプトを伝えられる漫画家はそういないですよね。天才っているもんだなぁ
A-A’ (小学館文庫 はA 25) キューンって、すっごく切ない気持ちになった。ポーとかトーマの切なさとはまた違うくて…。作中に出てくる特殊な種族について文章で説明があるだけでなく、赤いたてがみをチャームポイントにすることで、孤独で危うくて情熱的なキャラを前面に押し出している。こんなに上手に読者に自分の持っているキャラコンセプトを伝えられる漫画家はそういないですよね。天才っているもんだなぁ
A-A’ 宇宙用に開発された変異体、一角獣種のお話が読めます。どれもSF作品で雰囲気が素晴らしく80年代の萩尾先生のSF作品は最高に好きです。A-A’は大作マージナルにも引けをとらない傑作だと思います。
A-A’ (小学館文庫 はA 25) かつて宇宙航行のために開発された人口変異種である一角獣種の生き残りを巡る物語がメイン。 「A-A’」・・・一角獣種のアデラド・リーはプロキシマ計画のスタッフとして選ばれたが事故で死亡、しかし危険任務のためクローンの製造が許可されておりクローン体が代わってプロキシマにやってくる。 しかし、プロキシマに着く前までの記憶しか持っていなかった。 80年代初頭作品が中心で、宇宙やESP能力といったものを扱っているものが多い。 表題作の自分の死んだときの保険にクローン体と記憶を残しているっていうのは今読んでも面白いテーマ。 表題作では愛する人が記憶を無くしてと言う意味ので葛藤は描かれるけど、クローンシステムそのものは当たり前に受容されている世界であるのは興味深い。 技術が当たり前になれば自然と受け入れられるようになっていくのだろうか・・・
A-A’ (小学館文庫 はA 25) 萩尾望都先生のSFファンタジー短編が入っています。 少しづつ話は違いますが、「一角獣種」という人工種のキャラクターが絡んでいる話が4編。後は昔のSFファンタジーが2編と別のモノが1編入っています。 著者の作品を読んでいると本当にその世界に吸い込まれそうになってしまいます。それほど、構成力、ストーリー性が抜群に魅力的。 トリルの話では「個」として大切にする少年と「種」を存続させることにのみ野望を抱く大人。やられますね、、こういう話は。
A-A’ (小学館文庫 はA 25) 一角獣種という架空の生き物を通して、まざまざと見せつけられる。 「ありのままの不器用なあなたでいいのよ」という肯定感。そう肯定されなければ死んでしまうというくらいの不器用さだ。 子供じみている、バカバカしいと思いながらも、それは、甘く優しく魅力的に映る。 SFと言う舞台だから見られる夢である。 現実でこれを描いたら、さすがに夢が覚めてしまう。
A-A’ (小学館文庫 はA 25) 記憶と傷をめぐって綴られる『A-A’』の緊密・厳格な構成、突きはなしの残酷さには圧倒されます。萩尾望都の短編では『半神』と双璧をなす、と言えるのではないでしょうか。全作品中でも最も好きな掌編です(アデラド・リーが綾波レイのモデルだという噂は本当なのかな)。 短編好きとしては最後の『きみは美しい瞳』もたまらないものがあります。
コメント
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
読み終わりたくなかった。
SF多めの作品集。
“一角獣種”に関する物語が3作品収録。
(表題作A-A’と、その続編4/4と、X+Y)
あと「ユニコーンの夢」と、「6月の声」、「きみは美しい瞳」。
私が古本屋で手に入れたこれ、想定ってかカバーが違うんだよな。
通常と。
-----------------------------------
一角獣種という神秘的な種族を描いてるが、物語の中ではアクセント的な役割。
この必要だけど重要かといわれると難しいバランスを保てるのスゴイと思う。
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一番好きなのは「きみは美しい瞳」。
夢鳥というキャラクターを通して、主人公等の想いが描かれ、自分の心と向き合ったり自分に絶望したりする。
主人公のハプトが攻撃的なのは、傷つきやすいからなのだなと。
整合性。
そして美しいものは更に遠く、この物語のラストに相応しい。
これしかないと思える。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
「A-A’」「4/4カトルカース」「X+Y」の一角獣種もののみ
久々に読み返してみた。
深い。
「A-A’」は内容的には望都先生が何度か書いているテーマな感じで、心惹かれます。
短いのに静かに深い。
が、この1981年の漫画を今読むと、クローンって方が気になる。
遺伝子・記憶を登録して、3年後に死亡すると直ぐに登録当時の年齢のクローンが現れる。
3年で16歳まで成長させれるっていうのがすごい。
その後普通に成長できるんだろうし、オリジナルがいないのだから、オリジナルとして暮らせるんだろうし、、、、でも、なんつーか、う~ん、、、そこに引っかかって。
いいとか悪いとかではなく、何と言うか、脳内会議が止まらない。
ま、主人公たちが陥るとまどいと同じだ。
うん、実に深い!
さすが望都先生!
だからか、クローンの現れない同時収録の2作品の方が好きかも。
モリもトリルもタクトも可愛い。
トリルはまぁ、、、でも、同時収録してくれて救われる。
(自)
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
〔一角獣種〕と〔カレイドスコープ・アイ〕。
「A-A’」もいいけど、「X+Y」と「きみは美しい瞳」が特に好き。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
それでも充分すごいけど。
また暫く寝かせてから読みたい。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
ポーとかトーマの切なさとはまた違うくて…。
作中に出てくる特殊な種族について文章で説明があるだけでなく、赤いたてがみをチャームポイントにすることで、孤独で危うくて情熱的なキャラを前面に押し出している。
こんなに上手に読者に自分の持っているキャラコンセプトを伝えられる漫画家はそういないですよね。
天才っているもんだなぁ
A-A’
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
短編なので読みやすい1冊です!
大事に読みたい
ずっと前、何十年まえにこんなの描いてるなんて驚きです。
内容が濃くてギッシリ詰まっていて、スッゴイ得した気分になりますよ!
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
喋る事が少なくても、表情が無くても、ちゃんと感じている。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
ポーとかトーマの切なさとはまた違うくて…。
作中に出てくる特殊な種族について文章で説明があるだけでなく、赤いたてがみをチャームポイントにすることで、孤独で危うくて情熱的なキャラを前面に押し出している。
こんなに上手に読者に自分の持っているキャラコンセプトを伝えられる漫画家はそういないですよね。
天才っているもんだなぁ
大事に読みたい
ずっと前、何十年まえにこんなの描いてるなんて驚きです。
内容が濃くてギッシリ詰まっていて、スッゴイ得した気分になりますよ!
A-A’
どれもSF作品で雰囲気が素晴らしく80年代の萩尾先生のSF作品は最高に好きです。
A-A’は大作マージナルにも引けをとらない傑作だと思います。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
「A-A’」・・・一角獣種のアデラド・リーはプロキシマ計画のスタッフとして選ばれたが事故で死亡、しかし危険任務のためクローンの製造が許可されておりクローン体が代わってプロキシマにやってくる。
しかし、プロキシマに着く前までの記憶しか持っていなかった。
80年代初頭作品が中心で、宇宙やESP能力といったものを扱っているものが多い。
表題作の自分の死んだときの保険にクローン体と記憶を残しているっていうのは今読んでも面白いテーマ。
表題作では愛する人が記憶を無くしてと言う意味ので葛藤は描かれるけど、クローンシステムそのものは当たり前に受容されている世界であるのは興味深い。
技術が当たり前になれば自然と受け入れられるようになっていくのだろうか・・・
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
まっさらなひとたちがじわじわと心を動かしていくさまがひじょーにせつない
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
それでも充分すごいけど。
また暫く寝かせてから読みたい。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
少しづつ話は違いますが、「一角獣種」という人工種のキャラクターが絡んでいる話が4編。
後は昔のSFファンタジーが2編と別のモノが1編入っています。
著者の作品を読んでいると本当にその世界に吸い込まれそうになってしまいます。
それほど、構成力、ストーリー性が抜群に魅力的。
トリルの話では「個」として大切にする少年と「種」を存続させることにのみ野望を抱く大人。
やられますね、、こういう話は。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
とても幻想的な世界が広がります。
『一角獣種』という人種が登場する、『X+Y』という短編がお気に入りです。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
「ありのままの不器用なあなたでいいのよ」という肯定感。
そう肯定されなければ死んでしまうというくらいの不器用さだ。
子供じみている、バカバカしいと思いながらも、それは、甘く優しく魅力的に映る。
SFと言う舞台だから見られる夢である。
現実でこれを描いたら、さすがに夢が覚めてしまう。
A-A’ (小学館文庫 はA 25)
萩尾望都の短編では『半神』と双璧をなす、と言えるのではないでしょうか。
全作品中でも最も好きな掌編です(アデラド・リーが綾波レイのモデルだという噂は本当なのかな)。
短編好きとしては最後の『きみは美しい瞳』もたまらないものがあります。